株式会社ハナダ | 特集 | 結露防止

結露が発生しやすい季節になりました。とは言っても、実は結露は季節に関係なく発生します。大別すると『冬型結露』『夏型結露』があります。えっ！夏にも結露？そもそも結露とは、空気中の水分量が変わらないままに室内の温度が低くなると、その温度では含みきれない水蒸気が水の姿に変わります。これが結露の正体なのです。

表面結露／内部結露

表面結露（ガラスや壁の表面に発生）

窓ガラス面や、暖房していない部屋の壁など、他より冷たい個所に暖かく湿った空気が移動し表面に水滴となって現れる結露です。寒い冬に暖房を効かせた室内は暖かいので、外気の影響で冷えた窓ガラスの表面に結露が発生します。また北側の居室にある閉め切った押入の壁に結露をすることがあります。このような結露の発生箇所によっては、放っておくとカビの発生や内装材のはがれなどの原因になります。

内部結露（壁の中や天井裏、床下など見えない部分に発生）

壁体内部や小屋裏、床下など目に触れにくい構造内部などで発生するのが内部結露結露です。壁の中に断熱材を充填した壁で、室内側に防湿層がない場合や施工不良で防湿層に穴が開いていると、湿った空気が壁の中に侵入し、温度が冷えて断熱材の中で結露が発生する可能性があります。これが内部結露と言われるもので「壁体内結露」「壁内結露」とも言います。
見えない箇所で発生する内部結露は、表面結露よりも気付きにくく、常態化すると、構造材の腐食や蟻害など、内部結露は住宅の主要構造部を腐らせてしまう恐ろしい現象です。

結露の主な発生個所

１．戸建て住宅よりマンションの方が結露は起こりやすい。
２．南側より、北側の方が起こりやすい。
３．空気の流れがないと結露は起こりやすい。
４. 浴室・洗面脱衣所など。

※様々な住宅環境や条件があるため、一概に断定は出来ませんが、日本の多くの家屋では上記の例などがあります。

結露の主な原因となる湿気。湿度をどうやって調整するかが重要になると思います。換気や除湿・調湿に気をつけ暮らしてみるのも結露対策にはよいかもしれません。放置すると、カビやダニの原因になるケースもあります。原因を知って、結露予防に心がけましょう。

換気と除湿は、結露防止の王道です。これらに結露防止対策お手軽編を実践するだけでも、結露発生は軽減できるでしょう。

■換気
換気扇などを使って換気することで、室内の湿気の高い空気を排出することで結露を防止します。

■除湿
除湿機や除湿材をつかって、部屋や押入れの湿度を下げます。湿度は結露防止にはとても重要なポイントです。

■暖房器具の見直し
石油ストーブやファンヒーターなどの燃焼系の暖房器具は、水蒸気を発生させます。エアコンやオイルヒーターなど非燃焼系の暖房器具にするのも結露防止になります。

■家具の配置
室内に空気が滞留しないようにします。押入れやクローゼットの中も詰め込み過ぎないようにしたり、スノコをひいたりして空気が循環するようにします。

■湿度を上げる原因を排除
観葉植物などは水をあげますし、水分を多く含んでいます。ゆえに、観葉植物を置かないことも結露防止につながります。

ハナダでは最新の建材の勉強会や講習会などに参加して、お客さまのご要望にお応えできるよう様々な建材のご提案をいたします。